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CRAC / CRAHユニット

CRAC(コンピュータルーム・エアコンディショナー)とCRAH(コンピュータルーム・エアハンドラー)は、データセンターの空冷の主力機器である。CRACは自身の冷媒圧縮機を内蔵し、大型の直膨式エアコンのように動作する。CRAHは圧縮機を持たず、中央チラー設備からの冷水を冷却コイルに流して冷却する。実務上のCRACとCRAHの使い分けは次のとおりである。大規模施設ではCRAHが主流で、エコノマイザー付きの中央チラーは規模が大きいほど効率がよく、寒冷地では水側のフリークーリングも可能になる。一方CRACは、各ユニットに圧縮機を持つことと部分負荷時のPUEが高くなることを引き換えに、小規模サイト、エッジルーム、冷水ループのない建物に向く。ユニットはデータホールの外周やギャラリーに配置され、ASHRAEの指針に基づく通常 18–27 °C の給気温度で、フリーアクセスフロアの下やコンテインメントされたアイルを通して冷気を送り出す。可変速ファンとホット/コールドアイルのコンテインメントが一般的な効率改善策である。CRAC/CRAHによる空冷が対応できるラック密度はおおむね 20–40 kW までで、それを超えるとリアドア熱交換器、さらにダイレクト・トゥ・チップや液浸の液冷が必要になる。AIホールがCRAHの容量ではなくCDUを中心に設計されるのはこのためである。